摘 要
本论文的研究对象是目取真俊的《叫魂》,重点探讨了小说中拥有战争体验、战争记忆者对后代产生何种影响及意图传递何种信息等问题,揭示冲绳人内心对记忆传承的重视以及对战争的愤恨。论文首先追溯《叫魂》的故事背景,并与当时环境下所发生的一些具体历史事件相关联,探讨作者目取真俊想要告诉我们什么及对当时的时代有着怎样的看法,体会战争对于目取真俊的真正含义。通过分析《叫魂》中登场人物经历战争后的不同生活方式及对战争持有的不同心理,体会目取真俊对于这些登场人物的复杂情感。最后,利用空间叙法学理论分析目取真俊在《叫魂》中构建的记忆空间,并分析构建意图和凸显主题的关系。
关键词: 目取真俊,《叫魂》,战争体验,空间叙法,记忆传承
はじめに 1
- 研究のきっかけと目的 1
- 研究の問題点 2
- 研究の方法 2
- 先行研究 2
第一章 目取真俊と「魂込め」 4
- 目取真俊について 4
- 「魂込め」のあらまし 5
第二章 沖縄戦の体験、記憶、影響 7
- 主人公ウタの体験と記憶 7
- オミトの死から生じた羞恥感 7
- 戦争体験の語りづらさ 9
- 次世代への記憶伝承と希望 10
- ほかの人物の記憶 11
- 大和の沖縄人に対する差別 12
- 利益と伝統の対立 13
- 戦争の影響とそれへの反動 15
- 戦争総動員への批判 15
- スパイ容疑への憎み 17
- 同化教育への反対 19
- 主人公ウタの体験と記憶 7
第三章 記憶の空間――空間叙法の視角から 22
- 主題―並置叙法 23
- 海と浜(過去・現在・未来) 24
- オミトは海亀かアーマンか 26
- ウタの祈り 28
第四章 主題――戦争記憶の伝承へ期望 31
- 戦争への憎みと平和への憧れ 31
- 戦争記憶の伝承 32
終わりに 34
謝辞 35
参考文献 36
はじめに
周知の通り、今の沖縄は日本の四十七都道府県の一つとして、沖縄県と呼ばれている。明治政府は全国で廃藩置県を実施した翌年の 1872 年に、琉球王国
を強制廃止して琉球藩を設置した。1879 年 4 月 4 日には琉球処分を行い、廃藩置県を断行し、琉球藩を日本の県の一つにした。第二次世界大戦の時、日本は全アジア、さらに世界制覇の野望を持っていた。結果として敗戦で、沖縄に 大きな損害を与える沖縄戦が発生したのである。その時から沖縄はアメリカと 日本の隙に辛い立場に立たされはじめた。沖縄戦は第二次世界大戦の中で最も惨烈な戦争の一つだと思われる。沖縄戦では沖縄人に傷害を負わせるのはアメ リカ軍だけでなく、同じ「国」に所属した「日本人」もその共犯であった。即 ち、特殊の存在としての沖縄は、「日本」に所属して守られるべき立場だった が、戦争中「日本」に捨てられたのである。
研究のきっかけと目的
そういう特別な歴史を持った沖縄に興味があり、沖縄文学と沖縄戦について、理解しようと思って、このテーマを選んだ。沖縄文学と言えば、又吉栄喜、大城立裕、目取真俊の三人は言及しないわけにはいかない存在である。特に沖縄戦をテーマとして、「水滴」「魂込め」「平和通りと名付けられた街を歩いて」などの受賞小説を書いた目取真俊に関心を持つようになった。「魂込め」を初めて読んだ時、子供時代の自分のことが思い出された。しかし、私の記憶にある魂を落とすことと比べて、異なる体験と意味があると発見した。「魂込め」に含まれた深い意味を理解しようとして、「魂込め」という小説を研究対象にした。
「魂込め」は目取真俊がどんな背景をもとに書いたのか、その中で、「魂」とはなにか、「魂が落ちた」とはどういう意味なのかを明らかにしようと考えている。それに、空間叙法の角度から見れば、そこにある様々な空間がどんな働きがあるのか、どういうふうに果たしているのか。戦争体験とどんなつなが りがあるのか。それなどの点を理解するために、本研究を行うことにした。
研究の問題点
研究者は「魂込め」の創作手法、戦争の記憶や体験の主題、作者の意図などを分析してきた。しかし、新たな理論を使い、新たな視点から「魂込め」を討 論したことがまだないのである。龍迪勇の 2015 年の著作『空間叙法論』が系統的に空間叙法の理論をうちたてた。空間は時間の基礎として、時間に依頼されるというつながりがあって、客観的存在や意識などは空間性により時間性が派生されるものである。空間叙法の理論を用いて「魂込め」における記憶の「空間」について論じたい。
研究の方法
本稿はまず、沖縄現代史の背景をもとに、どんな事件の影響で、作者はこの小説を書いたのかを探ってみる。それから先行研究を収集して分析して、論拠にしたうえで、テクストを精読して、小説のテーマに関する研究を行い、最後、 空間叙法の理論を利用して、小説における記憶の空間をはっきりしたい。
論文の構造は以下のように立てたい。
第一章では、作者である目取真俊および「魂込め」を簡単に紹介する。
第二章では、沖縄戦の体験、記憶、沖縄人に与える影響から論じてみる。おもに戦争体験を語ることの困難さとその中に含まれた希望、戦争の中で発生し た戦争スパイ論への批判などの考えを述べたい。
第三章では、『空間叙法学』により空間の分類を紹介し、空間の一種として の「存在空間」と空間叙法の一つとしての「主題―並置叙法」から記憶の空間を論じる。
第四章では、戦争記憶が沖縄にとって何を意味するか、記憶を伝承するため に、どんな方法がよいかという二節に分けて説明する。
先行研究
小嶋洋輔は「目取真俊『魂込め』――癒されぬ『病』」において目取真俊のいくつかの作品に含まれた共通点――病(身体的に生じる不具合)を中心に論
じた。「魂込め」の登場人物から描写手法まで具体的に分析し、沖縄の民俗および大切に位置づけられたユタを「魂込め」の主人公と対照し、神秘的な伝説と文学との繋がり、文章に書かれた物事の深い意味を解釈した。そして、沖縄の現状、現代的な沖縄を象徴的に表した「ラジオ体操」を分析することで、日本的なものと沖縄的なものの区別を指摘した。それから、ウタの祈りが失敗した原因はウタの戦争体験である。つまり、伝統と現代を断絶するものとして戦争が置かれているのである。守護者/媒介者としてのウタの救いは「不変的なるもの」としての「海亀」につながり、信仰を新たに機能させ、伝統と現代を断絶するのを乗り越えることができるかもしれないと指摘した。最後に、「魂込め」は、癒されない戦争の傷を背負う個人を描くことで、伝統的な宗教機能不全に対応する新たな信仰が模索されるを描いた作品であると指摘した。
目取真俊は『戦後ゼロ年』において、沖縄文学を研究し始めた理由を説明し た。沖縄戦を小説に書くのは、沖縄戦の実相を伝えるほか、肉親の生きた歴史 を共有し、生々しい記憶として生かし続けるためである。即ち、目取真俊は沖縄戦の様々な不公平的待遇を聞き、他人に沖縄人の辛さを伝えたいと思い、書き始めた。それに、目取真俊は軍隊は住民にとって、守ってくれる働きを果た すものどころか、武器を持ち、自分の利益を積極的に取るように、住民を死に追いやっているものだと批判した。日本人は沖縄人に対する根深い差別意識を 持ち、沖縄が独自の言葉や文化、生活習慣、身体的特徴は野蛮なもの、遅れるものとして否定し、日本への同化を進めたと思われる。
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