浅析谷崎润一郎《春琴抄》中的阴翳美毕业论文

 2021-04-07 11:04

摘 要

《春琴抄》中孤傲的春琴所追求的传统美与仆人佐助病态的审美理念的结合, 表现出阴翳美的爱欲世界。谷崎润一郎通过主人公“ 化丑为美” 的行为将唯美主题发挥到极致, 也隐含着沉潜于阴翳环境中的咏叹, 达到虚幻美。

20 世纪初的日本唯美派代表作家谷崎润一郎, 以独具风格的创作获得突出成就并且享有世界声誉。他小说中体现的“ 美” 在日本文坛引起了前所未有的轰动。

本文首先探寻作者谷崎润一郎发现阴翳美的契机,其次分析作品中的人物形象, 探究作者隐藏着的对西方唯美主义的崇拜和尝试回归日本古典美的意图。进一步了解谷崎润一郎的文学作品的魅力。

关键词: 阴翳美; 谷崎润一郎; 虚构; 现实;《春琴抄》

目 次

はじめに 1

  1. 先行研究 2
    1. 論文の動機と意義 2
    2. 国内外の研究現状 3
    3. 本論文の内容と方法 4
  2. 『春琴抄』における独特的創作動機と創作方法 5
    1. 谷崎潤一郎の経験 5
    2. 『春琴抄』の創作動機 6
    3. 虚構と現実の融合 8
  3. 『春琴抄』における「陰翳美」の表現 11
    1. 春琴—複雑と矛盾 11
    2. 佐助—奴隷根性と忠誠 13
    3. 春琴の父—世故と利己 15

おはりに 17

参考文献 18

謝辞 19

はじめに

『春琴抄』は幕末時代から材を取って、春琴という誇り高い、美しい箱入り娘かつ盲目の琴の師匠についての作品である。『春琴抄』は奉公人の出身の佐助が、心身ともに傲慢な春琴に苛まれるにも関わらず、二心なく忠節を貫く感動的な物語を描写した作品である。佐助の行為を通じて、春琴の「永久の美」を展示した。佐助は春琴に対する心理的なマゾヒズムで、春琴が盲人になった以上、自分が彼女の同じ暗黒な世界にいるからこそ、彼女に対する愛が至福になる。或る意味での被虐性愛とも言える。ここの心理的なマゾヒズムは心の陰翳とも言えるだろう。

谷崎潤一郎の作品は初期の強烈な官能傾向から中後期の古典趣味に富む作風へと転換した。耽美のモチーフは変化しなかったが、作者の思想は一度重大な変化を経験した。それゆえに、谷崎の作品には伝統美と陰翳美へ転換する傾向が示された。谷崎潤一郎は世人に『春琴抄』の独特的な陰翳美を現し、独特的な文学魅力を流れ、強い生命力を生み出し、後期の創作に深い影響を与える。

本論のテーマの「再発見」というのは作家が陰翳美を再発見したという意味ではなく、自分がいままで『春琴抄』においての陰翳美を論じたものと違って、違う角度から陰翳美の体現をみつけようとする意味である。

1 先行研究

論文の動機と意義

谷崎潤一郎は初期に悪魔主義の作家と言われ、中期においては思想のないエキゾチシズムに美の作家と言われ、昭和に入ってからは、日本美の伝統を継承して大成した作家と言われている。伊藤整の『谷崎潤一郎の文学』の中に指摘したように、「そういうモチーフの追求者の大なるものとして、多分、将来、谷崎潤一郎は、近代文学の範囲を超え、西鶴、紫式部などと比肩する存在として扱われることなるだろう。」1 確かに谷崎潤一郎は文学創作に大きな成功を収めた作家であり、日本の伝統美への追求と西洋の叙述技巧を巧みに結び付いて、それなりの日本の伝統美の世界を構築し、日本文学史ないし世界文学史に重要な位置を占める作家であると言えよう。

谷崎潤一郎は関西移住後、古風なもの、古典的なもの、「上方」の女性 世界の美を見付け、この時期は谷崎文学の折り返し点であり、谷崎の盛ん な創作期中でも、最大な噴火期である。『春琴抄』は昭和八年『中央公論』六月号に発表され、一代の傑作として世評が高かった。発表当時大変な反 響を呼び、今日までに五回映画化され、二十回以上も演劇された。『春琴 抄』について、「ただ嘆息するばかりの名作で、言葉がない」2 とした川端康成の評判や、「聖人出づると難も、一語を挿むこと得はざるべしと云 つた感じにうたれた。読後は、狐に憑まれてるたかと思われる感じがした」。

1 清水勝の『文芸読本谷崎潤一郎集』52 年版、第 19 頁

2 三岛佑一 『谷崎润一郎と大阪』 上方文库 2003 年版 第 98 頁

1とした正宗白鳥の批評は有名である。

国内外の研究現状

谷崎潤一郎と日本の古典の関係についての研究。谷崎潤一郎は関西移住後、古典的なもの、「上方」の女性世界の美を見付けて、十分に日本的な伝統を踏まえた文学の開花であると言われている。美しいものは強者であり、醜いものは弱者であるという思想が谷崎文学に定着したと言われる。

谷崎潤一郎の精神心理についての研究、細江光は『谷崎潤一郎深層のレトリック』という本の中で、「文学は、もともと心理的なものである。読者は物語を単に頭で理 解するだけでなく、心の奥底·無意識から、深く揺り動かされた時に初めて、人生が変わるほどの感動や衝撃を受けるのである。」2 と指摘した。彼は、作家 として人間としての谷崎潤一郎の本質的な特徴を、その深層心理にまで分け入って究明している。『春琴抄』をめぐる研究、『春琴抄』は谷崎潤一郎の最高の傑作の一つと言われ、それをめぐる分析、研究は多いのである。

中国側の先行研究、大正十五年の一月から二月にかけて、谷崎潤一郎は長崎から上海に渡って二度目の中国旅行した。そのとき、田漢、郭沫若、欧楊予倩等の文人との交際があった。中国文学界は、谷崎潤一郎の作品に注意を払って始めた。章克标は『谷崎润一郎集·序』で、谷崎潤一郎について、下記のように評判した、「谷崎润一郎是极端的美的追求者、决不能满足于平凡的美的憧憬之中、即使是同样的美、他也要求那异常的非凡的、

1 三岛佑一 『谷崎润一郎と大阪』 上方文库 2003 年版 第 98 頁

2 細江光 『谷崎潤一郎深層のレトリック』和泉書院 2004 年版

不是生活表面所能常见的美…一种怪诞的美」など。1

1985 年から今まで、谷崎潤一郎の作品の翻訳は増加されて、国内研究雰囲気も変化された、それに伴って、谷崎文学への把握はさらに全面的になる。张能泉は『异之美域—论田汉与谷崎润一郎的关系』という論文の中で、

「日本唯美主义谷崎润一郎与田汉的关系非常密切。一方面他们交往甚笃; 一方面谷崎润一郎的某些文艺思想对田汉的影响甚远、然而田汉在接受谷崎润一郎影响的同时、也对其进行了转化。」2と指摘した。

研究の内容と方法

中日両国は、谷崎潤一郎に対する研究は数多く存在しているが、近代文学における谷崎潤一郎の業績の探求を図り、またその読解、鑑賞を深めることは更に進める必要がある。『春琴抄』にその雰囲気を反映させたが、実際は完全に日本的なものに回帰したとはず、基本的にはやはりなものへのしこうが潜在していることが伺える。また、本文は作品の中から谷崎潤一郎隠れている西洋の美しい崇拝を分析することをできて、先行研究にある基礎上は、できるだけ歴史によって、メンタルで、比較する方法を研究する、作者の生活と創作経験を結びつける、『春琴抄』の陰翳美を究明する。

1 章克标 『谷崎润一郎集· 序』上海开明书店出版 1929 年版 第 29 頁

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