摘 要
本论文以目取真俊的早期作品《行走在和平大街上》(下记《和平大街》)为研究对象。
《和平大街》讲述了皇太子夫妻第二次访问冲绳时的故事。随着皇太子夫妻访问冲绳日期的临近,警方实行了严密的戒备体制,并开始了彻底的“大扫除”。皇太子夫妻的访问路线沿途的行道树遭到无情地砍伐,沿途所有的家庭和事务所也都成了调查的对象。为了确保皇太子夫妻的安全,警方还警告居民们在皇太子夫妻访问冲绳当天不要让家里患有痴呆症的老人外出。也不要在露天市场卖鱼(防止有人利用鱼摊上的刀图谋行刺)。从《和平大街》一文中可以感受到过度警戒对冲绳民众的人权压迫,也显示出在拥有着饱含冲绳民众和平祈愿的“和平的大街”的现代冲绳,至今仍未迎来真正的“战后”与“和平”的矛盾现状。不仅如此,经历过冲绳战的人们正逐渐变老、死去,能够听他们讲述那段历史或与他们一起回顾战后的机会也显得弥足珍贵。冲绳战的记忆也随着战争经历者的变老、死去而慢慢被淡忘。以致出生在和平年代的人们对冲绳战这段历史所知甚少。如何将战争体验传承给下一代成为具有主体意识的冲绳人的共通的重大课题。
本论文主要采用空间叙事学方法对《和平大街》进行分析。在分析文学作品时,研究者们大都较为注重时间维度上的研究。按照时间顺序、因果关系对文本进行分析。其实文学作品的叙事与空间也有着密不可分的关系。但着重对文学作品的空间叙事进行分析的研究还较为少见。《和平大街》所讲述的故事不拘泥于一个空间,而是在多个空间中发生。情节也并非按照单调的时间顺序展开,并非由单纯的因果关系构成。因此,我认为比起从时间维度来分析此作品,从空间维度分析此作品更为合适。本论文在充分解读并参考中日关于目取真俊和《和平大街》的相关先行研究的基础上,应用空间叙事学方法,分析了《和平大街》中的故事空间、形式空间以及作者的心理空间,并尝试着探讨了作品的主题。
论文本论部分由五章构成。第一章介绍了作者目取真俊,并对作品《和平大街》进行 了简要概括。第二三四章分别应用空间叙事学方法对作品中的故事空间、形式空间以及作 者的心理空间进行了论述。第二章主要分析了故事发生的地点“冲绳”、和主要角色有着 密切关系的“和平大街”、乌塔的故乡“山原”以及“囚禁”患有痴呆症的乌塔的“家” 等四个故事空间。第三章在简要说明了“主题—并置”空间叙事方式后,分析作品整体结 构中包含的“主题—并置”叙事方式的同时,探讨了作品的主题。第四章先对“原生事件” 和“意识事件”进行了简要说明,进而对目取真俊创作《和平大街》时的心理空间进行了 探讨。第五章通过对作品叙事空间和战争体验传承之间的联系进行论述,分“传承战争体
验”和“重新追究天皇战争责任”两个部分探讨了“铭记正在消逝的历史”这一作品主题。在“传承战争体验”部分中,梳理了乌塔和富美,乌塔和卡久之间传承战争体验的脉络,并阐述了空间对传承战争体验的影响,揭示出空间对于传承战争体验的重要作用。在
“重新追究天皇战争责任”部分中,阐述了战时日本军队对冲绳人民人权的压迫和战争给冲绳人民带来的重大灾难与创伤,并指出战后皇太子夫妻访问冲绳时所采取的过度警戒是战时日本军队对冲绳人民人权压迫的延续,进而明确指出属于冲绳的“战后”与“和平” 并未真正到来。
关键词:日本现代文学 冲绳文学 目取真俊 战争记忆 空间叙事学
目 次
はじめに 1
- 問題の提起 1
- 先行研究 1
- 日本における目取真俊及び『平和通り』に関する研究 1
- 中国における目取真俊及び『平和通り』に関する研究 2
- 空間物語論に関する研究 3
- 研究の目的 4
- 研究方法と手順 5
第一章 『平和通り』のあらまし 7
- 目取真俊 7
- 『平和通り』のあらすじ 7
第二章 『平和通り』における物語空間 10
- 沖縄という空間 10
- 平和通りという空間 12
- 平和通りの歴史 12
- 『平和通り』における平和通り 12
- 山原という空間 14
- 家屋という空間 17
第三章 『平和通り』における形式空間 18
- 主題——並置という空間叙法 18
- 『平和通り』における主題——並置叙法 19
第四章 目取真俊の心理空間 21
- 原生事件と意識事件 21
- 戦争記憶を取り上げた理由 22
第五章 消えつつある歴史を銘記 24
- 戦争体験の継承 25
- 未亡人の悲しみ——ウタの戦争体験 26
- 共感共苦——フミの戦争追体験 27
- 自然に共鳴——カジュの戦争追体験 28
- 天皇の戦争責任を再追及 29
- 戦争責任をごまかし続けたことに対する批判 31
- 皇太子夫妻訪沖期間の過剰警備に対する批判 32
- 戦争体験の継承 25
おわりに 34
参考文献 35
謝辞 37
はじめに
問題の提起
去年の夏休みに、複数の第二次世界大戦を取材したドキュメンタリーを見た。その中、
『三十三』、『二十二』という中国大陸に現存している慰安婦たちの生活状態を描いたドキュメンタリーもあれば、NHK の『731 部隊の真実』、TBS の『綾瀬はるか「戦争」を聞く』という日本の視点から語る番組もあった。そして、戦争を体験した人たちが戦後を迎え、今はどのような生活を送っているのだろうかとふいに考えさせられた。それをきっかけに戦後一番矛盾を絞った沖縄に注目し、沖縄現代史と沖縄文学を読み始めた。複数の作品を読んだ後、一番興味を持ったのは目取真俊が書いた『平和通りと名付けられた街を歩いて』(以下『平和通り』)というタイトルにもアイロニーがたっぷり含まれている短編小説である。そのため、『平和通り』を卒業論文の研究対象にしたわけである。また、従来、文学作品を分析する際、時間という次元の研究が重視されている。時間 順に従い、作品における因果関係を分析する方法が多用されてきた。文学作品の叙事と空間という次元との関係は時間という次元のように密接である。空間についての研究も重要だと思われる。しかし、作品における空間叙法に関する研究が少ない。本稿に取り上げた『平和通り』は一つの空間に拘らず、複数の空間をめぐって物語が展開されている。単なる時間順で展開せず、はっきりとした因果関係によって構成された作品でもない。従って、時間という次元から『平和通り』を分析するより、空間という次元からこの作品を分析する方がふさわしいと考える。本稿においては中国の研究者の龍迪勇によって提出された空間物語論という、文学作品における様々な空間をめぐって分析する理
論で、『平和通り』を分析しようとする。
先行研究
- 日本における目取真俊及び『平和通り』に関する研究
日本では、芥川賞に受賞した目取真俊の作品に対し、研究が非常に盛んである。主に
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