摘 要
不满表达,是在日常生活中发生几率较高,也较容易对人际关系产生不好影响的行为。本研究从亲疏关系的角度,分析了中日两国电视节目里出现的不满表达以及与其相对应的回答,试图阐明中日两国不满表达行为的实际使用情况。
首先,通过数据对比分析出亲疏关系确实会给中日两国不满表达行为带来影响。不管是中国人还是日本人,在面对关系亲密的人时,都会通过指出对方的不当行为,或是抱怨自己的遭遇来直接表达心中不满。而关系不熟时,选择婉转表达不满还有询问对方理由的人比较多。
其次,结合与不满表达相对应的回答,得出亲疏关系影响下的中日两国不满对话的具体情况。整体上看,中国人在对话中使用的策略种类比日本人要多。此外,以自我为中心的中国人不论对象亲疏都偏好叠加使用策略。在回应方面,不论中国人还是日本人,在面对关系好的人时,大多都会用“自我辩护”以逃避责任。而在和对方不熟时,都偏好使用“说明理由”和“直接承认责任”这两种发话功能。
希望通过对不满表达行为的比较研究,进一步加深中日两国的相互理解,减少语言使用上的误会与摩擦,对日语教学以及面向日本人的汉语教学也起到一定的参考作用。
关键词: 不满表达 策略 发话功能 中日比较
不満表現が、人間関係に悪い影響をもたらしやすい行為である一方で、日常生活の中において発生率の高いものである。本研究では、親疎関係という角度から、中日テレビ番組の中から取り出した不満表現とそれに対する応答を分析して、中日両国の不満表現とそれに対する応答における共通点と相違点を明らかにした。
まず、データの分析に基づいて、中日両国の不満表現は親疎関係に影響されていることが明らかになった。中日問わず、親しい相手に好ましくない行為を指摘したり、自分の不利益を述べたりすることによって、はっきりと不満を表明する傾向がみられるが、相手との関係が疎である場合、関連した発言をすることによって気づかせるか、説明を求めるか、配慮的なストラテジーを選択する人が多い。
また、分析によって中日両国それぞれ使用している不満表現ストラテジーの具体的な違いを考察した。全体的に見れば、中国人の使用したストラテジーの種類が日本人より多い。それから、相手より自分のことを重視するため、中国人が親疎問わずにストラテジーの複合使用を好んでいる。
そして、不満表現に対する応答についての比較分析を通して、中日問わず、親の関係で、「自己弁護」を用いて、自分を庇って弁明することによる責任回避が多くみられる。疎の関係では、「理由説明」や「直接的な責任承認」という二つの発話機能を好んで使っている点において共通していることが分かった。
不満表現に関する研究を通して、中日異文化間の相互理解に良い影響を与え ると考えられる。また、日本語教育及び日本人向けの漢語教育をする場合、言 語行動による誤解や摩擦などが起こらないように、参考になれるかと思われる。
キーワード: 不満表現 ストラテジー 発話機能 中日対照
- 序論 1
- 本研究の目的 1
- 先行研究 1
- 本研究における術語について 2
- 不満表現 2
- 発話機能 3
- 本研究の構成 3
- 調査、研究方法 4
- 調査対象 4
- 調査方法 4
- 調査内容 4
- 研究方法 5
- 本研究における不満表現ストラテジー 6
- 本研究における不満を言われる側の発話機能 7
- 不満表現とそれに対する応答の使用実態に関する考察 9
- 親疎関係による不満表現ストラテジーの使用傾向 9
- 親である場合 9
- 疎である場合 11
- 中日についての比較 14
- 親疎関係によるストラテジーの複合使用と発話機能の使用傾向 17
- 親である場合 17
- 疎である場合 18
- 中日についての比較 19
- まとめ 20
- 親疎関係による不満表現ストラテジーの使用傾向 9
4.結論 21
参考文献 22
謝辞 23
付録 24
序論
中日両国の民間交流の持続に伴い、在日中国人の数が大幅に増加しており、日本は「お隣さんは中国人」という時代を迎えようとしている。週刊ダイヤモンド(2018 年7月 15 日付の電子版)によると、2017 年 6 月の時点で、日本に居留している中国大陸部出身者は 71 万人に上り、日本国籍を取得している中
国人と不法滞在者を含めると、在日中国人の総数は 100 万人に迫り、間もなく
「100 万人時代」に突入する見込みという。一方、中国の教育改革・発展を推進するとの方針に基づき、教育部が「留学中国計画」を策定し、2020 年までに、留学生受入数 50 万人の目標を掲げた。言語行動のパターンや文化背景がそれぞれ違っても、中日両国の人間同士の対面コミュニケーションの機会も増加する一方であろう。
本研究の目的
筆者の交換留学経験により、異文化コミュニケーションには、摩擦や誤解が生じることが予測できる。その中でも、不満表現は相手の面子を脅かし、より一層コミュニケーションや人間関係に支障をきたし、摩擦を起こしやすい行為であると考えられる。したがって、そのような摩擦や誤解を避けるため、本研究は中日両国の不満表現とそれに対する応答における共通点と相違点を明らかにしようとしている。具体的には、親疎関係という角度から、中日テレビ番組の中から取り出した不満表現とそれに対する応答を分析して、中日両国語における不満表現の使用実態を考察したい。
先行研究
これまでの不満表現に関する先行研究では、初鹿野ほか(1996)を出発点として研究が始められ、韓国語母語話者と日本語母語話者を対象とする李(2006) や、韓国語母語話者と韓国人日本語学習者を対象とする朴(2000)、鄭(2005) など、日本語母語話者を対象する郭(2007)、日本語母語話者と中国人日本語学習者を対象とする陳(2008)が見られるが、日本語母語話者と中国語母語話
者を対象とする不満表現の研究は崔(2009)以外、思うほど多くはない。
そして、従来の不満表明に関する先行研究は、方法論として談話完成テスト
(初鹿野ほか 1996、朴 2000、李 2006、郭 2007 など)やロールプレイ(鄭 2005、崔 2009)を用いて分析を行ったものが多かった。談話完成テストとは、被験者が与えられた状況において、自分ならどのように言うかを考え、実際話すように書き込んでいくというものである。また、ロールプレイとは、現実に起こる場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じ、疑似体験を通じて、ある事柄が実際に起こった時に適切に対応できるようにするものである。ロールプレイは談話完成テストより、実際の発話と近く、また不満表現を相互行為としてとらえることもできるが、やはり自然会話ではない。
また、多くの先行研究は、親疎・上下関係などの社会的要因を考慮に入れずに調査を行った。例えば、崔(2009)は調査対象場面を「親しい友人同士が映画を見るために映画館の前で待ち合わせをしている」と設定してロールプレイという研究方法で調査を行った。
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