摘 要
宫嶋资夫是日本早期工人文学的代表作家,其工人文学在日本近现代文学发展史上有着非常重要的地位和社会影响力。宫嶋资夫的处女作《矿工》,以“池井矿山”为背景,以细腻的笔致塑造了对资本家的无情剥削进行强烈反抗、对同伴的自私及卑劣行为而感到深恶痛绝的主人公形象,讲述了主人公石井金次在庞杂繁复的氛围中追求“人”的生存价值并由此而上演的一场“悲剧”的故事。该作品在日本文学史上宣告了日本工人文学的成立,是早期无产阶级文学萌芽的工人文学的代表杰作。
夏目漱石被誉为“日本文学巨匠”之一,是日本国民公认的“国民作家”, 其在日本文坛的地位不言而喻。夏目漱石笔下也有一部名为《矿工》的作品,该作品以他人的劳动经验为素材进行创作,是夏目漱石在工人文学领域的崭新的探索与尝试。夏目漱石的《矿工》是从一名青年知识分子的视角出发,讲述了他被劝诱去往矿山做矿工,从而深刻地体验到了进入地狱之坑的故事。
宫嶋资夫的《矿工》与夏目漱石的《矿工》是同名作,且均取材于矿工的生活,同属于工人文学范畴。在内容上,两部作品均以矿山为背景,围绕矿工生活和个人体验展开叙述。在形式方面,两部作品均使用了心理描写的手法来刻画人物形象。除此之外,夏目漱石还在《矿工》中运用了多种创作手法。例如,夏目漱石的《矿工》通篇使用第一人称叙事的手法,在全文贯穿着“意识流”的手法和“低徊趣味”的文学观。宫嶋资夫的《矿工》与夏目漱石的《矿工》几乎是同时期创作的作品,研究这两部同名作,回归创作这两部作品的特殊时代,深入剖析社会现状以及工人文学特色成为研究两部《矿工》的重大课题。
本论文以宫嶋资夫的《矿工》和夏目漱石的《矿工》为研究对象,并就这两部作品展开比较和论述。本论文学习和借鉴了中日两国关于宫嶋资夫《矿工》和夏目漱石《矿工》的相关研究成果,运用比较研究法及历史回归法,考察了两部作品中登场人物之间的矛盾冲突,从不同的角度比较了主人公及副主人公的形象,在深究两部作品的主题的基础上,剖析了工人文学发生时期的社会状况以及两部作品中所蕴含的日本早期工人文学的特点。本研究发现:在主题上,宫嶋资夫的《矿工》批判了对工人阶级进行无情压榨的资本家,以及处于被压迫的环境
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下反抗意识尚未觉醒的石井金次周边的矿工,讴歌了一直在探求人的生存价值、生存意义及生存希望的部分劳动者;而夏目漱石笔下的《矿工》,通过“意识流” 的手法和“低徊趣味”的文学观,烘托出应当直面人生难题、为祖国作出贡献、履行知识分子使命的主题。通过比较分析发现,宫嶋资夫的《矿工》和夏目漱石的《矿工》均涉及到人的生存价值和人生价值的主题。反抗意识逐步觉醒的工人阶级代表今后应在正确理论的指导下,密切联系广大人民群众,找到人的生存价值和意义。这是宫嶋资夫的《矿工》和夏目漱石的《矿工》带给工人阶级的启示。
关键词:矿工、宫嶋资夫、夏目漱石、工人文学、生存价值
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要 旨
日本の労働文学と言及すれば、宮嶋資夫はその文壇の中で重要な地位を持っている作家である。彼は豊富な労働経験を持っているため、それに基づいて労働文学を執筆し始めた。特に宮嶋資夫の処女作である『坑夫』は、日本の大正労働文学の成立を強く告知した記念碑と位置づけられ、初期プロレタリア文学の芽生えとしての見落としてはならない労働文学の傑作と認められている。
また、夏目漱石は森鴎外と並ぶ「近代文学の巨匠」と呼ばれ、文壇における
「国民的作家」とされている。夏目の執筆した作品のほとんどが知識人の生活を描写し、「意識の流れ」という手法や「低徊趣味」という文学的態度が貫かれ、人物の内面の独白より深くて鋭い心の透視が展開される。とりわけ、夏目漱石も『坑夫』という小説を著した。この作品は他人の経験を素材に綴り、夏目漱石にとっての労働文学という領域における新しい試みである。
本稿に取り上げたのは宮嶋資夫の『坑夫』と夏目漱石の『坑夫』である。両作品は同名作であり、いずれも労働生活を取材し、労働文学に属する作品である。内容的には、宮嶋資夫の『坑夫』は池五鉱山を舞台に、繊細な筆致で石五金次という坑夫が資本家側の搾取や仲間たちのエゴイズムおよび「卑怯」に激しく抗ったことを描き出し、「人間」として目覚めはじめているところから上演した「悲劇」を語っている。それに対して夏目漱石の『坑夫』は誘致されたまま銅山へ向かった青年の視点から、地獄の坑内へ深く降りていく経験を語っていた。形式的には、両作品も内面描写という芸術技法から登場人物を描写している。殊に夏目漱石の『坑夫』は第一人称の手法を使い、「意識の流れ」という手法や「低徊趣味」という文学的態度を貫いている。ほとんど同時期に創作した宮嶋資夫の『坑夫』と夏目漱石の『坑夫』を研究し、その創作時代を振り返り、社会状況や労働文学の特色を解剖するのは大きな課題となっている。
本稿では、日中における宮嶋資夫および夏目漱石の『坑夫』に関する先行研究を参考し、比較研究法と歴史復帰の方法を用いて、両作品における登場人物の間の衝突を比較的に考察し、異なる角度から主人公と脇役のイメージを比較した上、両作品のモチーフを探究しながら、文学が発生した時期の社会状況や
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両作品に含まれる労働文学の特色を究明した。宮嶋資夫の『坑夫』を通して、資本家からの無慈悲な抑圧や、石五金次の周りの反抗に目覚めぬ無感覚な坑夫を批判しながら、人間の生存の価値と意義、そして人間の生存の希望を探求し続けている労働者を謳歌したということを明らかにした。また、夏目漱石の執筆した『坑夫』について、「意識の流れ」という手法や「低徊趣味」という文学的態度を通し、自分の人生に直面して現実の難問を解決し、安さんの述べたように国に人生を捧げる知識人の使命を果たすべくというモチーフもあからさまになった。そこで、両作品も人間の生存の価値、人生の価値についての主題に言及した。反抗意識を自覚し始めている労働者階級は今後、正しい理論の導きのもとに、広範な人民大衆と密接に連絡し、人間の生存の価値と意義を見つけるべきである。これは宮嶋資夫の『坑夫』と夏目漱石の『坑夫』が目覚め始めている労働者階級への示唆である。
キーワード:坑夫、宮嶋資夫、夏目漱石、労働文学、生存の価値
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目 次
はじめに 1
第一章 宮嶋資夫と夏目漱石について 3
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- 宮嶋資夫について 3
- 夏目漱石について 4
- 宮嶋資夫と夏目漱石の生い立ちに関する比較 5
第二章 宮嶋資夫『坑夫』と夏目漱石『坑夫』のあらすじ 7
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- 両作品の創作背景 7
- 両作品のあらすじ 8
- 両作品の影響力 9
- 両作品の先行研究 10
第三章 宮嶋資夫『坑夫』と夏目漱石『坑夫』における登場人物像の比較. 13
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両作品における登場人物間の諸衝突に関する比較 13
- 宮嶋資夫『坑夫』における人物間の衝突について 13
- 夏目漱石『坑夫』における人物間の衝突について 17
- 両作品における人物間の衝突に関する比較 18
- 両作品における主人公人物像の比較 19
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両作品における脇役人物像についての比較 24
- 宮嶋資夫『坑夫』における脇役の吉田について 24
- 夏目漱石『坑夫』における脇役の安さんについて 25
- 両作品における脇役の吉田と安さんとの比較 26
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両作品における登場人物間の諸衝突に関する比較 13
第四章 宮嶋資夫『坑夫』と夏目漱石『坑夫』のモチーフ 27
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- 宮嶋資夫『坑夫』のモチーフについて 27
- 夏目漱石『坑夫』のモチーフについて 29
- 両作品のモチーフに関する比較 29
第亓章 両作品から見る労働文学の特色 31
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- 宮嶋資夫『坑夫』から見る労働文学の特色 31
- 夏目漱石『坑夫』から見る労働文学の特色 32
- 両作品から見た日本初期労働文学の特色 34
おわりに 35
参考文献 36
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