摘 要
英语作为一种世界通用语言,已经渗透入很多国家或民族的日常生活之中, 日本就是典型例子之一,不仅如此,日本人甚至还自创了连以英语为母语的人都很难理解的“和制英语”。近年来,随着日语词汇中外来语的不断增多,“和制英语”的使用也是越来越广泛,而日文报纸作为日本人每天获取最新消息的重要途径,汇集了经济、政治和文化等各个领域的重大事件,有效地反映了日常生活中“和制英语”的使用现状。
本研究以日本最有影响力的四家报纸(《读卖新闻》、《每日新闻》、《朝日新闻》、《日本经济新闻》)为调查对象,随机选取了 2018 年部分日期的报纸,对日文报纸中“和制英语”的使用现状及其特征等进行了考察。结果显示, 虽然和制英语的使用数量尚不能说是极其多,但与其他和制外来语相比,具有数量多、使用范围广、侧重领域不一、与省略形式相比更偏爱使用完整形式以及具有固定的接头词和接尾词的特点。
关键词:日文报纸 和制英语 使用现状 特征
要 旨
英語は一つの世界共通語として、多くの国や民族の日常生活に浸透してきた。日本はその中の典型的な国である。それだけでなく、日本人は英語を母国語とする人でさえ理解しにくい「和製英語」を作ってきた。近年、日本語の語彙の中で外来語が増えるにつれ、和製英語の使用もますます広がっている。日本語新聞は日本人が最新情報を得る重要な手段として、経済、政治、文化などの諸分野の重要な記事を集めて、日常生活の中で和製英語の使用現状を効果的に反映している。
本研究は、日本で最も影響力のある 4 つの新聞紙(『読売新聞』、『毎日新聞』、『朝日新聞』、『日本経済新聞』)をもとに、2018 年(平成 30 年)の一部分の新聞紙を無作為に選び、日本語新聞における和製英語の使用現状と特徴などを考察した。その結果、和製英語の数が特に多いとは言えないが、他の和製外来語に比べて遥かに多い、関連分野が広い、分野の偏りが著しい、省略形型より完全形型に偏ること及び固定の接頭辞と接尾辞を持っていることなどの特徴が見られる。
キーワード:日本語新聞 和製英語 使用現状 特徴
目 次
- はじめに 1
- 問題提起 1
- 先行研究 1
- 研究目的と研究方法 4
- 日本語新聞における和製英語の使用現状と特徴 4
- 使用現状 5
- 特徴 7
- 使用頻度が高い 8
- 関連分野が広い 8
- 分野の偏りが著しい 9
- 省略形型より完全形型に偏る 10
- 固定の接頭辞と接尾辞を持っている 10
- おわりに 12
参考文献 13
付 録 Ⅰ
謝 辞
はじめに
問題提起
経済のグローバル化と政治の多極化に伴い、日本と各国の交流も頻繁になり、自然と日本の経済、政治、文化などにも影響を与える。日本語の中で外来語が ますます広く使われるようになったのは明らかな一つの影響である。日本人は 各国との交流を通じて、自国の特色を持つ和製外来語をたくさん作った。その 中で和製英語が圧倒的に多いのは事実である。また、日本語新聞は重要な情報 伝達の媒介として、経済、政治、文化などの諸分野の重大な情報を集めて、言 葉の使用現状を如実に反映する。
本研究では、日本のいくつかの新聞における和製英語の使用現状について、新聞に出た和製英語の使用の実例を整理し、さらに、関連分野と造語法によって実例の分類を行い、その特徴などをまとめようと思う。
先行研究
まず、和製英語の定義について、田辺(1988)1は、カタカナ語を「…和製 として独立する前の段階のものと見ていい。これを「カタカナ英語」と呼ぶことにしたい。」と主張し、「和製英語は、完全な日本語である。…日本人の創作語」と説明している。また、田辺(1990)2は、「和製英語とは、主として 原語が英語で、片仮名で表記される日本語のことである。カタカナ英語とも言う。日本で日本人によって造語された単語や語句、また原語とは著しく発音の変わってしまった英語、あるいは、日本語を英語にしたものなどが含まれる。」と主張し、ある意味で「和製英語」を「カタカナ英語」と見做し、両者を明確に分けていない。それと反対に、須部(2013)3は、「しかしカタカナ英語と和 製英語には違いがある。即ちカタカナ英語が例えば「コンピューター」などの
1 田辺洋二(1988)「和製英語の形態と誤用」岩崎春雄他編『現代人のための英語の常識百科』,研究社出版,p250-270
2 田辺洋二(1990)「和製英語の形態分類」『紀要』(早稲田大学日本語研究センター)2,p1-26
3 須部宗生(2013)「カタカナ英語と和製英語-最近の傾向を中心として」『環境と経営:静岡産業大学論集』12,p127-137
ように英語の発音を単にカタカナに置き換えただけでその英語の原義と同じ意味で使われているのに対し、和製英語は例えば「オーバードクター」などのように英語を使用しているが、英語としては理解不能であったり、英語の原義をかけ離れた意味で使われている、いわば日本語化された英語もどきの語彙であり英語の正用法としては認められていないものである」と述べていて、この二つを明確に区別している。
また、辞典からみると、『大辞林 第三版』(2006)によれば、「和製英語」は「日本で、英語の単語をもとに、英語らしく作った語。テーブル‐スピーチ·ナイターなどの類」である。『新明解国語辞典 第七版』(2012)によると、「英語として通用するだろうという推測の下に日本人が用いた英語らしい単語で、実際には英米人には通用しないもの。例、プッシュホン·テーブル‐スピーチ·ガソリン‐スタンドなど」と述べている。
以上によって、本論文では、和製英語については須部(2013)の定義によるものを指す。
それから、和製英語を対象として、その構造や形態を論じた研究が多い。例えば、石綿(1983)4は、和製複語を対象として、形態と意味から体系的な構造を組み立てた。田辺(1990)は、2192 語の和製英語を収集し、特性によって、単語型と複合語型、同義型と異義型、完全形型と省略形型の 3 対を基本と
して分類した。平井(2003)5は、和製英語を 6 種類(結合型、縮約型、省略
型、付加型、混合型、その他)に分類し、日本人になじみの深い和製英語 110 語を取り出して、形態論的に分析した。河口(2004)6は多くの人が利用しており日本語化している外来語を短縮系、部分活用系、誤解系、混同系、分離系の5つに分けている。姫田慎也(2005)7は和製英語の中でも複合語、とりわけ複合名詞に注目し、現存する英語複合名詞と比較し、構造的及び意味的な相違点について考察した。伊藤(2008)8は新語を生み出す研究に二つの商品を見せ、それぞれに名称を与えてもらうという実験を実施した。その結果、生み
4 石綿敏雄(1983)『日本語と英語の谷間』,秋山書店
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