大江文学の戦争観–『芽むしり仔撃ち』『個人的な体験』を中心に 大江文学的战争观–以《拔芽击仔》和《个人的体验》为中心毕业论文

 2021-04-02 12:04

摘 要

进入21世纪以来,围绕着几十年前发生的那场日本发动的侵略战争,作为在那场战争中都深受伤害的亚洲邻国中日韩好像又进入了胶着状态,日本的首相参拜供奉了甲级战犯的靖国神社问题,钓鱼岛和竹岛的归属问题以及教科书问题等等都在刺激着中韩两国的神经。

以笔者来看,作为民主主义者的大江健三郎的战争观才是身为一个在二战中给别国以及自己国家都带去伤害的日本人应有的观点。本论文主要通过对《拔牙击仔》和《个人的体验》这两部小说的分析来论述大江健三郎的战争观的。笔者所选的这两部作品中关于战争的描写其实并不多,但是,为什么笔者却选择这两部作品呢?是因为在大江目前为止的整个创作生涯中,这两部作品有着重要的地位。前者是作为大江前期作品的集大成而被广泛认可的,并且以此为界限,大江的文学创作进入了第二期。而后者则是由第二期进入第三期的分水岭,正是由于残疾儿的这一特殊体验,大江才真正突破了萨特的影响,使创作具有了个性。另一个原因就是两部作品分别完成于1958年和1964年,离结束于1945年的那场战争并不遥远,战争无可争议的成为了小说的时代背景。

本文首先分析两部作品中的人物形象(即少年和残疾儿形象),创作手法(即互文)和独特的文体(大江式私小说)。其次,论述本论文中战争一词的两层含义。第一层是相对于和平而言的战争,即国家与国家间的战争。第二层含义的战争是一种形而上的理念,即面对自我性格的两个相反的方面的自我的战争。其一方导致毁灭,另一方走向重生。最后,从战争一词的这两层含义出发,论述大江健三郎的战争观。

关键词:大江健三郎 战争观 少年和残疾儿 互文 大江式私小说

 要 旨

  21世紀に入って以来、数十年前に挑発されたその日本侵略戦争をめぐって、その戦争で深い傷害を受けたアジア隣国としての中国、日本と韓国がまた膠着状況に入ってきたようである。甲級戦犯の位牌を祀った靖国神社参拝問題、尖閣列島や竹島の所有問題及び教科書の見直し問題は中韓両国に刺激を与えた。

 筆者から見れば、民主主義者である大江健三郎の戦争感は第二次世界大戦で他国と自国に大きな傷をつけた日本人として持つべき見方だと思う。本稿は主に『芽むしり仔撃ち』と『個人的な体験』の分析から、大江健三郎の戦争観を論述するのである。筆者の選んだその二本の作品の中で戦争についての描写がそれほど多くないのである。それにしても、『芽むしり仔撃ち』と『個人的な体験』を選んだのは、今までの大江氏の創作生涯で、二作は大切な役割を果たしているからである。前者は大江氏の前期作品の集大成として大いに受け入れられている。その上、それを堺に大江氏の創作が第二期に入った。後者は第二期から第三期に入る分水嶺となるものである。脳ヘルニアのある障害児を持つその実体験があってはじめて、大江氏はサルトルの影響を突破し、個性を持つようになった。それ以外に、その二つの作品はそれぞれ1958年と1964年に書かれたので、ともに1945年で終わった第二次世界大戦とは時間的に遠くなく、戦争が小説の時代背景になったのは言うまでもない。

 本稿はまず作品の中に出てきた人物(少年と障害児)、創作手法(間テキスト性)と独特な文体(大江式私小説)を分析する。それからは上文の原稿についての分析に基づいて、本論文での戦争という単語の二重の意味を論述する。第一は平和と対応する戦争である。つまり、国と他国の間に行う武力闘争を指すのであった。第二の意味は形而上的なのであった。簡単に言うと、自我の互いに対立する性格側面に対したときの自我の戦争である。その一方は闇に導るのに対して、もう一方は再生に向くのである。

最後にその二重の意味から、民主主義的な戦争観と本当の人間になるために自我を突破するという戦争観をはっきりした。 

キーワード:大江健三郎 戦争観 少年と障害児 間テキスト性 大江式私小説

目 次

はじめに - 1 -

第一章 大江健三郎について - 2 -

第二章 『芽むしり仔撃ち』と『個人的な体験』について - 3 -

第一節 人物イメージ - 3 -

第二節 創作手法-間テキスト性 - 5 -

第三節 大江式私小説 - 9 -

第三章 戦争という単語の意味 - 10 -

第一節 戦争と平和 - 11 -

第二節 地獄と戦争と再生 - 13 -

おわりに - 15 -

参考文献 - 16 -

 

はじめに

 大江健三郎は学生作家として、大学在学中の1958年に『飼育』により当時最年少の23歳で芥川賞を受賞した。1994年、日本文学史で二人目のノーベル文学賞受賞者となった。大江氏は今までの50年余りの創作生涯でずっと現代文学の最先端に立って作品を発表している。『芽むしり仔撃ち』と『個人的な体験』は大江氏の代表的な作品である。

 大江健三郎は偉大な作家だけでなく、民主主義者でもある。大江氏は戦後民主主義者を自認し、国家主義特に日本における天皇制には一貫して批判的な態度をとっている。また、「護憲」の立場から核兵器や憲法第9条についてもエッセイや講演で積極的に言及しており、自衛隊の存在に対しても否定的である。

大江健三郎の長男大江光は『個人的な体験』の中の赤んぼうと同じような脳ヘルニアのある障害児であったが大江氏は奥さんと一緒に息子を音楽家に育てた。大江健三郎は「四十年以来、夜に光に布団を掛けてあげることを一日の最後の仕事としている。」[1]と自伝の中で言った。そのあらゆる行為は大江氏が身をもって言ったことを実行しているのを証明した。

第一章 大江健三郎について

 大江健三郎は1935年1月31日に愛媛県喜多郡大瀬村(現内子町)に生まれた。大瀬村は森に囲まれた谷間の村で、のちの大江の文学世界の形成に大きく関わることになる。1941年に大瀬小学校入学、この年に太平洋戦争が始まり、5年生の夏まで続いた。1947年に大瀬中学校入学したのである。この年新憲法が施行され、「戦後民主主義」に立脚した自身の思想を形成するうえで多大な影響を受けた。1953年に上京し、予備校に通ったのち翌1954年に東京大学教養学部文科二類(現在の文科Ⅲ類)に入学した。大学在学中の1958年に「飼育」により当時最年少の23歳で芥川賞を受賞した。サルトルの実存主義の影響を受けた作家として登場し、戦後日本の閉塞感と恐怖をグロテスクな性のイメージを用いて描き、石原慎太郎、開高健とともに第三の新人の後を受ける新世代の作家と目される。1959年に東大の文学部フランス文学科を卒業した。

 1960年に伊丹ゆかり(東高の同級であった伊丹十三の妹)と結婚した。1963年に長男の光が頭蓋骨異常のため知的障害を持って誕生した。1964年に光の誕生をうけての擬似私小説的作品『個人的な体験』で第11回新潮社文学賞を受賞した。1967年に30代最初の長編として『万延元年のフットボール』を発表し、最年少(2014年現在破られていない)で第3回谷崎潤一郎賞を受賞した。その後、『同時代ゲーム』(1979)、連作集『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』(1982)を発表した。1993年9月より、『新潮』において自身最長の三部作『燃えあがる緑の木』の連載を開始した。連載中の1994年10月13日にノーベル文学賞を受賞し、川端康成以来26年ぶり、日本人では2人目の受賞者となった。のちの12月7日にストックホルムで行われた晩餐会での基調講演は川端氏の「美しい日本の私」をもじった「あいまいな日本の私」というものであった。その後、伊丹十三の死をうけて書かれた『取り替え子(チェンジリング)』(2000年)、『愁い顔の童子』(2002年)、『さようなら、私の本よ!』(2005年)は、すべてに「スウード・カップル(おかしな二人組)」が登場する三部作となっている。

第二章 『芽むしり仔撃ち』と『個人的な体験』について

『芽むしり仔撃ち』は、1958年に講談社から出版された大江健三郎の長編小説である。太平洋戦争の末期、感化院の少年たちは山奥の村に集団疎開する。その村で少年たちは強制労働を強いられるが、疫病が発生した為に村人たちは避難し、出入り口は封鎖され、少年たちは村に閉じ込められてしまった。彼らは「自由の王国」を建設しようと試みる。その後、村で暴力的な事件が発生し、少年たちと村人たちとの間で対立する構図が出来上がる。少年たちは閉ざされた村の中で自由を謳歌するが、やがて村人たちが戻って来て、少年たちは座敷牢に閉じ込められる。村長は村での少年たちの狼藉行為を教官に通知しない替わりに、村人たちはいつも通りの生活を送っていて、疫病も流行していなかった事にしろという取引を強要してくる。少年たちは当初は反発したが、やがて次々と村長に屈服してゆく。そして最後まで村長に抵抗する意志を捨てなかった「僕」は村から追放される。大江氏自身は「この小説は僕にとって一番幸福な作品だったと思う。僕は自分の少年期の記憶を、辛いのから甘美なものまで、率直な形でこの小説のイメージ群の中へ解放することができた。」[2]だという。

 『個人的な体験』は1964年に新潮社より発行された。本書は第11回新潮社文学賞を受賞している大江健三郎の長男大江光が脳瘤(脳ヘルニア)のある障害者でありその実体験をもとに、長男の誕生後間もなく書いた作品である。主人公は脳瘤とおそらくそれによる脳障害をもつと思われる長男が産まれることにより、出生後数週の間に激しい葛藤をし、逃避、医師を介しての間接的殺害の決意、そして受容という経過を経る姿を描く。

第一節 人物イメージ

1、少年

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